柚と柊の秘密








校門をくぐるなり、飛んでくる卵爆弾。

俺は華麗にかわし、投げた奴を睨みつける。

相変わらず知能が低い奴ら。

返り討ちにしてやる!



柚はひどく怯えていたけど、いじめなんてたいして怖くもない俺。

サブバッグを担いで、堂々と歩いた。

さぁ、今日もテキトーに頑張りますか。







いつものように徹底的に交戦した。

戦って、授業を受けて、戦って、飯食って。

正直いつも気を張っているからしんどい時もある。

でも、負けない。

それに、山形に会うだけで頑張れるんだ。

山形の顔が見れて、山形の声が聞ける。

それだけで、学校に行く価値がある。

何気ない会話でも、すごく楽しい。

俺、完全に山形に溺れている。




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