柚と柊の秘密







いつものように四人で校門を出た。

優二君と慎也君は同じ方向なので、必然的に健吾君と二人になる。

ドキドキしても無駄だと分かるのに、やっぱりドキドキしてしまうあたし。

そして、例え柊としてでも健吾君と帰れるのが嬉しい。




本当は手を繋ぎたい。

好きっていって、見つめ合って……

そんなことは無理。

あたしの秘密の恋だから。

実ることのない、秘密の恋。




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