柚と柊の秘密
先輩はそんなことを言って挑発する。
ここまで言われて、受けないなんて出来ないよぉ。
それでも、きっと先輩たちは上手いんだろう。
分かっているから、負けを認めないといけないかな。
丸く終わらせるためにも、謝ったほうがいいのかな。
そう思ったが……
「もちろん、賭けに乗りますよ」
そう言ったのは優二君。
あたしは思わず優二君を見た。
「うちの戸崎柊をナメたら痛い目にあいますよ?」
優二君、なんでそんなに強気なんだ?
分かった。
優二君は坊主にならなくてもいいからでしょ。
だから……
「負けたら、俺たちももちろん坊主になりますから」
優二君は笑顔でそんなことを言った。