柚と柊の秘密




優二君……ばかじゃないの?

なんでそうやって自分の首を絞めるの?






ぽかーんと優二君を見ていると、




「当然だ。

これくらいの試練がないと、やる気にもなれない」




健吾君までがそんなことを言いだす。




「ち……ちょっと待って!」




焦ったあたしは、思わず健吾君に突っかかっていた。





「健吾君、かっこいいよね?

その髪型、似合ってるよね?

それなのに坊主になってもいいの?」



「お前ら……男同士なのに、なに男女みたいなこと言ってんだ」




先輩の言葉ではっと我に返る。

そして、口元を押さえた。




あぁ、あたし、パニックを起こしてなんて恥ずかしいことを言ってるんだろう。

身体がぼっと熱くなり、顔から火を吹きそうだ。

恥ずかしいよぉ。



< 247 / 363 >

この作品をシェア

pagetop