柚と柊の秘密
優二君……ばかじゃないの?
なんでそうやって自分の首を絞めるの?
ぽかーんと優二君を見ていると、
「当然だ。
これくらいの試練がないと、やる気にもなれない」
健吾君までがそんなことを言いだす。
「ち……ちょっと待って!」
焦ったあたしは、思わず健吾君に突っかかっていた。
「健吾君、かっこいいよね?
その髪型、似合ってるよね?
それなのに坊主になってもいいの?」
「お前ら……男同士なのに、なに男女みたいなこと言ってんだ」
先輩の言葉ではっと我に返る。
そして、口元を押さえた。
あぁ、あたし、パニックを起こしてなんて恥ずかしいことを言ってるんだろう。
身体がぼっと熱くなり、顔から火を吹きそうだ。
恥ずかしいよぉ。