柚と柊の秘密
はぁー。
なんでこんなことになってしまったんだろう。
もっと必死で抵抗すれば良かった。
あたしが柊なんて出来るはずがない。
性格も違うし、なんていったって性別が違う。
ずっと男性のふりなんて出来ないよぉ。
そう思いながらも、柊が用意したウィッグを付けた。
悔しいけど似合っている。
というより、柊だ。
見た目のみならいけるかもしれない。
そう思ってしまった。
それでも気は乗らず。
柊に止めようと言おうとしたが、珍しく柊はもういなくて。
仕方なく、お父さんのギターを背負った。
早く柊を見つけて説得しないと!
考えれば考えるほどありえない。
あたしは、今まで通り生活したいよ!