柚と柊の秘密






……え?




身体を悪寒が走る。

背中を冷や汗が伝った。

ドクドクドクドク……

心臓が止まりそう。





恐る恐る優二君を見る。

優二君は目を見開いてあたしを見ていて。

頭が真っ白になったあたし。

あたしは頭を押さえて、教室から飛び出していた。







「おい!」




後ろから優二君の声が聞こえる。




まずい……

まずいよぉ。

さっき頭を振った時に、ウィッグがずれてしまったの?

優二君、絶対気付いたよね。



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