柚と柊の秘密






「もし、俺が坊主になったらどうする?」




里穂ちゃんに聞く。

すると、里穂ちゃんは露骨に嫌な顔をする。




「うーん……

髪が伸びるまで別れる。

でも、キープしておくよ?

それで、元どおりになったら付き合う!」




何だこいつ。




「だって、あたし、柊君の弱み握ってるんだもん」





俺は里穂ちゃんの言葉にため息をつく。

……里穂ちゃんにはがっかりだよ、マジで。




< 316 / 363 >

この作品をシェア

pagetop