柚と柊の秘密

「柚は俺のこと、どう思ってんだ。

俺の告白だけで終わったら、惨めだ」




健吾君がそんなことを言うから……




「大好きだよ」




ありったけの笑顔で言っていた。




嬉しくて、幸せで、満たされて。

あたしをこんな気分にさせてくれる健吾君、本当にすごい。

本当に大好き！






健吾君は頬を緩め、




「はぁ……

マジで緊張した」




なんて珍しく弱音を吐く。




「フラれたらどうしようかと思った」






それはあたしのセリフ。




はじめは怖かったけど、その優しさに惹かれて大好きになったよ。

優しくて、夢にひたむきで、まっすぐで。

あたしはそんな健吾君が大好きで、尊敬している。