柚と柊の秘密
「柊君、人気だよね」
あたしを気にしながら声をかけてくれる真帆。
「まぁ、あれだけカッコイイもんね」
「……私は男子には興味ないけど」
春菜はそう言って眼鏡を正す。
「あたしも柊君は遠慮だわ~。
だって、フケツだもん!」
「真帆、またその話?」
「何回もするよ!
だって、非常階段だよ?
……非常階段でやってたんだよ?」
あたしは頭を抱えていた。
……そうなのだ。
柊はただチャラいだけではない。
ヤリ○ンなのだ。
猿なのではないかというほど!
そんな柊に、正直引いたりしていた。
柊とは世界が違うと思っていた。
それがまさか、こんなことになるなんて!