柚と柊の秘密



健吾君を見て、にこにこ笑っていた。

健吾君はあたしから目を逸らし、鞄を肩にかけて立ち上がる。

もしかして、あたしのために来てくれたんかな?

あたしの練習に付き合うために来てくれたんかな?

そんなことを考えるあたしは、かなり楽天家?

こんなのんきなあたしに、健吾君は衝撃的な事実を告げた。





「そういえば、お前の妹、酷いことになってるみたいだ」



「え?」




あたしの妹って……



柊!?




酷いことってなに?







あたしの姿で、なにをしでかしてくれたの!?





< 90 / 363 >

この作品をシェア

pagetop