柚と柊の秘密
健吾君を見て、にこにこ笑っていた。
健吾君はあたしから目を逸らし、鞄を肩にかけて立ち上がる。
もしかして、あたしのために来てくれたんかな?
あたしの練習に付き合うために来てくれたんかな?
そんなことを考えるあたしは、かなり楽天家?
こんなのんきなあたしに、健吾君は衝撃的な事実を告げた。
「そういえば、お前の妹、酷いことになってるみたいだ」
「え?」
あたしの妹って……
柊!?
酷いことってなに?
あたしの姿で、なにをしでかしてくれたの!?