銀魂(恋愛)
第三話 間違いない
銀、せ「っ…!?」
俺は飲んでいたイチゴ牛乳を危うく、こぼしてしまうところだった。
せ「う、嘘…でしょ……」
銀「…どういうことだ…」
和「まだ確かな事ではないが……
枝垂桜で見たんだ…百合らしき姿を」
枝垂桜……今では呪いの枝垂桜なんて呼ばれてたっけな…
噂では、枝垂桜を訪れた奴は二度と帰ってこなかった…
それを聞きつけた幕府は枝垂桜を切ろうとしたが、幕府の奴らの死体が無残な姿となって道端に捨てられてたとか…
和「私は、兄上の墓に行こうと枝垂桜に行ったんだ。
私はその時、まだ噂を知らなかった。
それで、枝垂桜に近づいた瞬間何か物凄い殺気を感じた」
銀「兄上って…月彦は枝垂桜のとこにいんのか?」
和「えぇ、私は攘夷戦争の後すぐに兄上を枝垂桜の場所に移した。
そこで私は鞍馬の手下に見つかり捕まったのよ」
せ「それから、和泉はどうしたのよ」
和「私はその場で意識を失った…
多分、気絶させられたんだろう。
だけと、意識が薄れゆくなか見たんだ…
眼帯に…綺麗な水色の瞳を持った…
そして左耳には私と同じ…赤い雫の耳飾りをつけていた…
あの特徴は…百合としか考えられなかった…」
せ「で、でも和泉に殺気を向けるなんて…
百合ちゃんがするわけないわ。
それに、あそこは女の死神が出るって噂が…」
和「もし、その死神が百合じゃなければ間違いなく私を殺していた。
だけど気絶だけで済まされた…
それにあ百合の特徴と一致している…
さっきは確信がないと言ったけど…
改めて思うと……
あれは間違いなく百合だ……」