吸血鬼、頑張ります。
「吸血鬼とは、こうあるべきだな」
鼻血が男の鼻から流れ出す。
おもむろに手を伸ばし、2本の透明の管を掴む。
「鼻血を無駄にしない為に、開発したこのエキセントリックな装置」
その装置を両方の鼻に差し込む。
奇っ怪な甲高い音と共に、
真っ赤な血が透明の管を流れていく。
口に回る血を、喉を鳴らしながら飲む。
尋常ではない量の鼻血。
「勿体無いからな・・・。人の血を吸えない以上」
「しかし、かっけぇな。何処から血を吸って欲しいのか我に言ってみろ!
男なら、吸血鬼なら1度は言いたい台詞だな」
日本酒のワンカップを、管と管から器用に飲む。
血を美酒と共に飲み干す。
「んあぁ〜っ、旨い!!」
何度もチャプター戻しを繰り返し、同じ場面を見る。
「あ、酒無くなった・・・」
立ち上がろうとした時に、
ぷぅ・・・。
オナラがつい出ていた。