吸血鬼、頑張ります。
「では王よ。貴方が此処に来た意味を、聞かせましょう」
サザンクロス・クリスマスイブは食堂のテーブルに、3人を座らせた。
「私、サザンクロス・クリスマスイブは執事であると話しました。意味も解って頂けたと思います」
3人は黙ってうなづく。
「扉の質問は、本当にハルシュバーン様であるかフレーバーを確認する必要が在りました」
「あ、オナラね」
鉄観音が修正する。
「お黙りなさい!王よ!貴方の頭に又しても鉄槌を下しますよ!」
「ああ・・・すいません・・・」
「フレーバーで王と判断した私は、蕪木家に伝えられたクエストを問い掛けます」
「あの、とんちなぞなぞね」
香織が口を挟む。
「こら、ゾンビA!一々話の腰を折らないで頂けますか」
「だ、誰がゾンビAよ!香織です!!」
「お静かに。私はクエストを王に問います」
「一問目は硬いもの。つまりは牙の認識。
牙は繊細です。決してフライパン等をかじらない事」
「は〜い」
沙織は返事をする。
「あら、可愛らしいお返事。お姉様にも見習って頂きたいものね」
「ちょっと!どう言う意味!!」
香織がテーブルを叩く。
「ほら、もう少し静にしなさい。大体ゾンビAは、私の大切な書庫の扉を拳で砕こうとするなんて、本当にハシタナイ。暴力ゾンビですわね」
「ぼ、暴力ゾンビ!?言わせておけば!!」
「まあまあ、一旦落ち着いて。サザンクロスさんの話を聞こう。ねっ?」
鉄観音は二人の間に入り、なだめる。