社長の溺愛
拓也の帰国
☆拓也


はぁ~
悠々自適の生活ともおさらばだなぁ~

まっ、決まってた事だし勉強もいっぱいさせられたけど、好きなこともさせてもらったから仕方がないか...

「拓也、そろそろ日本に戻って会社をお前に任せたい。 そっちでのお前の仕事ぶりも聞いて決めた事なんだが、どうだろう?」

「分かりました、いつ帰れば?」

「来週中に帰ってきてくれ」

「はい 分かりました。失礼します。」


ってか、早すぎだろう、来週って....

とりあえず、荷造りでもするか


こっちの会社で、俺の右腕とまでは言えないが、アイツにも来週帰る事、伝えとくか

「来週、日本に帰る事になったから」

「えー、やだぁ~ 拓也が帰るなら私も付いていくわ」

「あっ、今キャッチが入ったから折り返すわ」

「.......」


プルルー

「さっきは、ごめんなさい
拓也の会社に就職が決まったから、私も来週一緒に行くわ」

「...お前、さっきのキャッチって」

「あら~拓也のお父様に連絡して、私の仕事ぶりと、拓也にも是非ついてきてほしいっていわれたって、事を報告したら一緒に来てくれって 」

「嘘ばっかりだな」

「一人じゃ、寂しいでしょ」

「..... 」

「誰が味方か、そうでないか見極めるのに 拓也だけだったら、色んな人に噛みついて溝が出来るだけでしょ、性格悪いし拓也」

「....よくまぁ、そんな悪口ばっかり言えたな」

「本当の事でしょ」

「じやぁ、私も荷造りがあるから~バァ~イ」




でも、アイツの言ってる事も一理あるな

はぁ、荷造りするか



日本に帰って来た気がしない...なぜならポーラが一緒で出張に来たみたいだ

ポーラは日本が初めてで、飛行機から永遠観光スポットに行きたい、あれ食べたいと言いっぱなしだ

こいつ、何しに来たんだよ


ハァ~初出勤は二日後だから、ゆっくりお風呂にでも使ってのんびりするか

そんな事を考えてたら迎えの車が来たのでポーラに声をかけた

「拓也って、本当にお金持ちの息子だったのね」

「はぁ、」

「だってさぁ~、アメリカの会社でも取引先の息子といって入ってきたけど、実力で役員まで行くっていって、最初は営業からのはじまりで6年で役員までいったじゃない、だから、すっかり忘れてわ、お金持ちのボンボンって(笑)」

「お前」

「なかなか、キレイなのね♪桜は咲いてるのかしら♪♪」

全然、人の話し聞かないのは分かってたが...しかも今は秋で桜は春だっ ハァ~なんか疲れたな...



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