社長の溺愛
☆拓也

コイツらのせいで本当にギリギリだ

1階に着いて外に向かって歩いてたら...

うんっ、男どもがこっち見てんなぁ
何だ?
俺はそっちの趣味はねぇよ

今までは、女の視線だけだったのに...
今日も感じるが...俺自身には突き刺さってこねぇな

あっ
こけしがいるの忘れてた!
皆、こけしが珍しいんだな
こけしに視線が突き刺さってんな

あ~どんどん顔が下向いてくな

「下ばっかり見るな!真っ直ぐ前をむいとけ」

社長の秘書が下ばっかり見てたら、相手にも失礼だろ

やっぱり、秘書に向かねぇな

「はい、真っ直ぐ前をみます」

性格は、素直なんだな...



車のドアが開き乗り込む


うぉい、何でこけしも後部座席に乗ってくるだ!

「お前は前だ」


毎回、ツッコミさせんじゃねぇ
少しは俺の頭を休ませろよ!


「あっ、すみません..癖で」


降りて助手席に座った


はぁ、俺...老けそう


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