社長の溺愛
☆拓也

「降りるぞ」

キョトンとしてんなあ
まあ、初めてだから仕方ないか

「あまり、キョロキョロするなよ」

「ここ何処ですか?」

「お前は、知らなくてもいい」

今日を見る限りお前は秘書に向かねぇ
よって
明日はもとの総務部に戻ってもらう
って事は...俺の血管も無事っと 良かった、長生き出来る


「では、お先に失礼いたします」

打ち合わせは無事終わった


だが、こけしの変わりよう
半端ねぇ

あんだけ下向いてたりしたヤツが、真っ直ぐ相手の顔をみて相手の趣味の話を振られれば難無く答え...話の幅もひろいから言葉のキャッチボールも完璧

こけしとは初対面にも関わらず、今までに何回も会っているようなフレンドリーさがでるぐらい、人を惹き付ける魅力がある

そして、姿勢の良さも際立ってたな
凛としていてキレイだった


どっちが本当の、こけしなんだ?


もしかすると
もしかして

明日も自分の血管の心配、しなくちゃならなくなるのか


< 74 / 155 >

この作品をシェア

pagetop