TABOO【短編】
said 一華
好きな人と結ばれない想い……
神様にわかるかな?
愛してる人と結ばれない気持ち………。
「瑛地さ…今、女のところいるだろ」
瑛地とはもう結婚3年目になる。付き合って1年…知り合って……6年目になる。
「祐…。なんでしってるの…?」
「アホかっ!!あいつわかりやすいからすぐわかんだよっ」
祐は2歳違いのあたし、一華【イチカ】の兄。
秘密を共有する、たった一人の……
「祐?1ヶ月ぶりに会いに来てくれたのはその話をするため?」
少しだけ祐が目をそらした。
「……///わりぃかよっ」
耳まで少し赤くなって、悔しそうな顔。
「あいつ、一華を大切にするって言ってたのに…」
「大切にされてるよ?傷つかないようにだまってでていくもの」
もう、あたしには瑛地になにか言う理由がないの。
「……っ!!本当は俺が幸せにしたいのに……」