不思議の国の帽子屋
朝っつうか、昼過ぎ?に事件は起きた……。


俺は何時ものように鼻歌混じりに、帽子屋の庭に向かっていた。


「今日は何しよ〜……。へへへ、昨日のアホうさぎは笑ったな〜。嘘ついて陛下が呼んでるっつって走らしたら……落とし穴にボスンっ!へっへっへっへっへ!あんなあからさまな落とし穴に落ちんなよ〜!」


帽子屋に行くのに必ず通る森を俺はずっと歩いてたんだ。


昨日の悪戯で、泥まみれになった白うさぎを思い出しつつな。










またすぐにこの森を引き返さなきゃいけなくなっちまったけどさ。
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