その瞳をわたしに向けて
軽い断りも通じない………面倒臭い。

「いえ………私は」


「おわっ!」

美月の机にあった一条の手が急に引かれ、見ると誰かに羽交い締めにされていた

「なんだお前、こんなとこで清宮にこの前のミスの説教か?」

「わっ松田さん」

175㎝くらいの一条の身体に覆い被さるように後から松田が顔をだした


「説教じゃないですよっ僕もちゃんとチェックしなかったのがいけなかったのに、清宮さんに悪いと思って」

その言葉に、一条の首にまわった松田の腕がより一層力が入り、美月の後ろから離された

「ほうっお前がお詫びをしなきゃいけないのは、その後に回収やトラブル解決を手伝った、俺や立花たちなんじゃないのか?」


「あがっ………いやそれは、勿論そうです」

何度かグイグイ力をいれてくる松田の腕を何とか剥がそうとする一条

「じゃあ俺がもっとお前にいろいろ教えてやるよ。この前のトラブル解決の反省会、部長も交えてやろうぜ。」
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