その瞳をわたしに向けて

「……?」

松田の後ろにいた石原真由美は、ふぃっとそのまま倉庫室から出ていった


「持ちつ持たれつってやつだろ」

そう言って自分で立ち上がる堀内を見て呆れた顔して大きな溜め息をついた


「清宮、でっお前はなに?」


「……………」

何ってなにそれ…………
大体なんかすごい不機嫌だし、この人との会話も意味わかんない

「お前、今日用事があるんだろう。早くしなくていいのかよっ」


手短に山崎主任に頼まれて捜していたことを言うと、分かったと倉庫室を出て部署に戻って行った。


わっ………!!私もこんなことしてる場合じゃなかった。



< 186 / 432 >

この作品をシェア

pagetop