その瞳をわたしに向けて
「えっ、そこ…………?」

「……………だから何の用だ」

堀内はキョトンと意味がわかんないまま二枚のチケットを出した

「なんだ?」

「先輩に貰ったんだ、会員制のbarfloorでのオープンパーティーのビジターチケット」

「デイズ?」

チケットに店の名前が書かれてある

「2号店、結構近くなんだ。普通会員しか入れないbarなんだけど、オープンで会員のお友だちチケットで入れるパーティーなんだ。上流階級の客ばかりらしいから、お嬢様の清宮ちゃんなら一緒に行っても違和感無いだろうと思ってさ」

堀内が遅かったか、と残念そうに肩を落とす


「…………Days」


「会員はほとんど起業家や医者、弁護士あと芸能人とからしいぜ、こんなチャンス滅多にないからなぁ、他に誰誘おう…………」


「仕方無いから誘われてやるよ。すぐに仕事片付ける、ちょっと待ってろ」

二枚のチケットを持ったまま急いでパソコンに向かう

「はっ?!冗談だろ、せっかく先輩に苦労して総合受付の女の子紹介してゲットしたチケットなのにっ!!」


「その総合受付の女の情報どうやって手に入れたんだよ。お前、俺のこと売っただろ」


「あ……………」



「持ちつ持たれつだろ」



< 189 / 432 >

この作品をシェア

pagetop