その瞳をわたしに向けて

重厚で威圧感のある扉、『Days』とただそれしか書いてないせいか普通ではそこが何の店か、いや店だとも解らないだろう

入ればまず、黒服を着た外国映画で見るような要人警護役みたいなの男が二人仁王立ち

奥に入ればアンティーク風な長いカウンターと後ろの棚に並んだ数知れない見たことしかない高級酒

フロアーはどこかの高級クラブかと思う感じのソファーに小さいローテーブル

人はそこそこ居るのに、落ちついたパーティーだった


パーティー用に多分普段は置いてないだろう色々なカクテルやシャンパン軽食や果物からローストビーフなどケイタリングされた食事もあったりして客層もカッチリ正装といった感じではなかったが


「まじ、テレビで見たことあるぜ。あの人何て言ったっけ?」


経済紙で当然のようにコメントがのっ載ってるヤツもいる


「………………」


その中で、席には座らず何人かと談笑している美月の姿を見つけた
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