その瞳をわたしに向けて
会社にいた時とは違うレース嘲のワンピースに髪はアップされ、普段より幾分大人っぽく見える

美月の方が座っているグループに話しかけてはいるが、その回りに少しづつ人の輪ができる


「あれっ?清宮ちゃん居るじゃん」


呑気に美月がいる輪に大降りで手を振る堀内

お前は清宮とそんなに仲良かったか?!



気がついて驚いた様子のまま、回りに断りをしてこちらにくる


「えっ……………どうして?」

こちらにくる途中も何人かに声をかけられ、フロアーの視線が美月と一緒に動くのを感じた

「偶然、ここのビジターチケット先輩に貰ったんだ二枚。松田がきたがっ…………」

「堀内にさっき誘われたんだ。」


普段口調の松田だが、少し居心地が悪く回りが気になる。


「そうですか…………。あの、まだ暫くいますよね。結構美味しいんですよ、食事とかも………ゆっくりしてってくださいね。」


なるほど…………こうゆう清宮だから会社の客受けが良いわけだ

ふと、そんな事を思う


< 191 / 432 >

この作品をシェア

pagetop