その瞳をわたしに向けて
「ゆっくりしてってって、なんか清宮ちゃんが主催者みたいだな」


「えっ、そうですけどそれも聞いてません?」


「…………えっ、そうなの?!」


「……………」

一瞬ポカンとした堀内と松田の顔を見て、フフッと口に指を添えて笑う


「正式に言えば美月のパパが出資者ってこと。仕事でどうしても来られない父親の代わりに挨拶してるだけよ。……………表向きはね。」

なんとなく、含み笑いをしながらシャンパングラスを持った店員を呼び、二人に勧めた。

「松田さんは結構飲めるんでしょ」


「ああ、まあそこそこに………」


「結構飲めるよこいつは何の種類でも、って言うか何でそんな事分かるの?」


「ふふっ………美月に色々聞いてるから、逆に私の事話してないって言う方がショックだわ。」

「…………」

堀内が少し考えるように首を傾げる

ふと、美月を見ると若いビジネススーツをきた男と喋っていた。



「…………さっきの表向きっていうのは?」
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