その瞳をわたしに向けて
「へっ、もう?」

「ああっ、一回会社に戻る。」

「今から仕事か?冗談だろ?」

松田はもう一度瑠璃子を見下ろした


「言っとくが、俺はそうゆうつもりで清宮を連れ出してる訳じゃないから」


「……………」

松田は何を言っているのかと思う堀内と、ふうん、と鼻を鳴らす瑠璃子に背を向け出口へ向かった。




松田がフロアーから出て行ったと同時に、その背中を追うように美月が瑠璃子の席の隣を走り抜けていった




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