その瞳をわたしに向けて
「私、チャラ男は嫌い」
おおっ、一見いい人そうに見えるのに実はチャライって見抜いてましたか、さすが瑠璃ちゃん
「敵があれじゃあ無理か。
さすが、清宮ちゃんに似て、男前だし貫禄あるしなぁ。
岩槻さん、結構愛されてるんじゃない?ほらっ、やきもち妬いてるみたいに凄くこっちを睨んでるし」
保の向こうからの鋭い視線にヘラヘラと薄笑いの堀内
「………違うわよ、あれ。確かに貴方のこと睨んでるけど、私のせいじゃなくて美月のせいよ。」
「………………」
「超シスコンなんだから、美月と同席の男なんて許せないのよ」
「シスコン?」
「そっ、シスターコンプレックス。美月は目に入れても痛くないほど過保護野郎なの」
なるほどと、感心しながら堀内は、美月と瑠璃子を見る
「もしかして俺、今日一番のVIP席じゃないかな」