その瞳をわたしに向けて
「堀内が?」
どうしても給湯室にいた堀内が気になるのか、一条が立花と松田に聞いてきた
瑠璃子のことを、美月に聞きに来たと察したのか、松田が一瞬チラリと美月に視線を向けた
コーヒーを飲みながら聞いてないフリをする美月
「ああ、堀内なら今ハマってる女がいるんだ。社外の子だけどその子の携番知りたくて俺に聞いてくるんだ。向こうの了解がないから教えられないけどな」
「社外の…………じゃあ、合コンか何かですか? さすが、松田さんはその人の携番ゲット出来たんですねぇ」
え…………松田さん瑠璃ちゃんの携帯番号聞いて知ってるの?
「まあな、でもダメだろ。堀内には扱えそうにない子だ、たぶん」
「ははっ、堀内君らしいね。結構気の強そうな子が好きなのよね」
「…………」