その瞳をわたしに向けて




『いやよ』



電話口で不機嫌そうな声で言う瑠璃子

『そもそも何よ、そのダブルデート的なノリは…………』


「ええぇ…………ダメ?!」

美月のその声に瑠璃子は盛大な溜め息をつく

『美月いつも二人でご飯食べに行ってるんだから、何も4人で行かなくたっていいじゃない…………』


それはそうなんだけど、でもなんだか楽しそうなんだもん

『…………分かった、今回は折れてあげる、けど条件がある。まず、煙草は吸わないこと、それと美月がいるんだからお酒も飲まないわよ。』

「瑠璃ちゃん」

やっぱり優しい子だよあなたは

『後、大衆居酒屋みたいなとこなんて問題外だからね、私煩い所は嫌いだからっ』



「うん、言っとくぅ」



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