その瞳をわたしに向けて
元カノとの距離




8月に入ると暑さもまして、遅すぎた梅雨明けが怨めしくなる。

いかにも夏という季節に突入すると殺人的なアスファルトの照りつけに朝から体力も消耗される。




大阪発進の商品戦略を、今度は都内へ切り替え会議室で検討される

それと同時に大阪から一週間、何人かのアドバイザー兼アシスタントにメンバーがやって来た。


「お久しぶりです。石井部長、お役に立てるか分かりませんがしっかりお手伝いさせていただきます。」

そう言って挨拶にきたのが、大阪支店企画部副主任、松田や立花の同期 佐伯理沙(サエキリサ)だった

「君自ら来るってことは力の入れようが違うな……………」




それからは、2課営業部は忙しく男性社員たちは外へ出掛けるか、会議室に閉じ籠る毎日になった。


特に途中からプロジェクトに参入したにも拘らず松田は、そのまま企画営業主任に抜擢された。


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