その瞳をわたしに向けて
「………正直、立花と杉村常務がいちゃついてるのを見るより………お前と杉村常務が立ち話してるのを見る方がムカつく………」
えっ………
松田の顔を見ると少しバツの悪そうに見えた
「立花や理沙のこともそうだが、山田や石原の誘いにだってのってやしない……………
お前が気になるのは単純に嫉妬だろ」
「しっ………!?」
「………お前、俺の事全然信じてないだろ」
真面目な目をした松田を前に、のどのまん中が詰まって言葉が出てこない
ふるふると頭を振るしかできない美月にその目が降りてくる
触れるほど近い唇が低い声をかける
「これは、『好き』だろ………」
一瞬、何のことか分からないと思う暇がないまま息が塞がれ、座った体勢が崩れる様に重くベッドに沈められた
「んっ………」
何度も何度も落ちてくるキスが深くなっていくと美月の肩がピクンッと跳ね上がる
キャミソールに松田の手が触れながら上がる
唇が首筋へ………