その瞳をわたしに向けて

「………私は過保護過ぎると思いますか?今回こうして、美月のいる会社に介入してしまうことを」

確かに、それは思うな………
正直彼にとって何のメリットもないはず


「いえ…………こちらとしては、大変助かります。」

裏があるのか…………だが今はそう言っている時じゃない。内容は自分で確かめないと


それでは失礼しますと、結局名刺も交わさずお互いその場を別れた。



そして松田は、三日間ある出張を二日で終わらせ、川村冷蔵に関する会社の資料や色々照らし合わせ、早急に動き始める事にした。



「お帰りなさい。えっ出張予定今日までじゃなかった?」

昨日の夜までに出張業務を終わらせた松田はそのまま最終で帰ってきて、朝から幾つかの工場を回り昼前に会社に出勤した。

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