その瞳をわたしに向けて
立花がそう言うのも無理もない、隣の美月でさえキョトンとした目で見上げていた

だが、すぐに自分の集めた情報とこの間の保からの報告書を手に、常務へ事情を説明し会議を召集した


「これは、松田が調べた情報か?それとも誰かからの………」

「…………行動に疑問を持ったのは私ではありませんが、調べ始めたのは自分です。」


ここは、敢えて清宮保の名前を出さない方がいいだろうと思った。

清宮の営業部長がなぜお前に?と言われたら上手く説明出来ない。美月とのことを覗けば当たり前の接点や利害が無いからだ


「分かった、早急に対処してなるべく被害がないように、人を使いたければ何人か着けるし、一週間はきついな………実際の業務もあるし…………」


常務との話し合いと召集をかけた会議で一日が終わってしまった。まだ、やることが山積みだ………

一度会議室にお茶を出しにきた美月だったが、横目に目が一瞬合っただけで会議が終わった時には定時を過ぎていた。


「余裕ねぇなぁ…………」

きっとなにも言ってないことに不安がっているだろう………

ふとっメールをみれば美月から2回メッセージが入っていた
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