その瞳をわたしに向けて
でも、何か引っ掛かる…………


「松田さんっ大丈夫でした?!」


警察から解放されてその足で会社に向かった。
一条が心配そうに駆け寄ってきた

「大丈夫だ、元々疑われる様なことはしていない」

仕事は休んでいればそれだけ貯まっていくだけだ。これでまた暫く忙しくなる


「………?」

部署内を見渡せば美月の姿が見当たらない

「一条、清宮は休みか?」


一瞬、不穏な空気に包まれた

「清宮さんなんですが…………」

周りを気にしながら言いにくいのか、視線を落とす一条

「?」



「松田、出社してるなら常務室に行け」

一条の話は、石井部長が部署で松田を見つけるなりそう言ったため、聞きそびれた。


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