その瞳をわたしに向けて
「……………」


ここで付き合っていると言えば美月の立場がもっと悪くなってしまう

「本当だな…………まあ、清宮さんも否定してたがな」

「…………っ」

清宮保の名前も出せる訳もなく、その場は黙り込んだ

「後は、これからのお前の事だが…………」


「移動…………ですか」

イズミ本社の取り引き先を動かしたのは間違いなく清宮保だろう


美月の辞職と俺の移動か…………
さすがに本社も事のほとぼりが醒めるまで俺を都内には置いとけないってか…………




部屋にも帰ってないのか、応対もなく
美月との連絡は携帯さえぷっつりとれなくなった



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