その瞳をわたしに向けて
聞けば美月は母方の実家の方ででメイクアップ兼スタイリストの専門学校に行っているらしい。

専門学校は2年間で、勉強しながら清宮の関連するデパートでの化粧品売場のアルバイトもしているらしい。

「来られなかったのは残念だけど、会社辞めた後彼女、すごく頑張ってるのよ。あっ返信きた」

咄嗟に松田も身を乗り出した


『 (笑) 』

おいおい…………なんだよ(笑)って!!


「立花あのっ、みっ……清宮の携番……………」


「松田ぁ~、普通お前挨拶は上司が先だろ!」


控え室に入って来たのは新郎の杉村常務

「新婦様、ただいまからお写真の方を撮りますので…………」

そう言ってくる係りの人もその後に続いて入って来た。


そして、見覚えのある美月に似た男も杉村常務の隣にいた。

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