その瞳をわたしに向けて
「……………分かりません。彼女自信が私との連絡を一切絶ち切ってしまったので、本当のところは。私の方も今日初めて、彼女が専門学校に行っていると聞いたものですから」


「…………では、別れたということなんですか?」


「彼女がそう思っているならそうでしょう…………貴方は何も聞いてないのですか?」


すでに半年も経っているのに


「……………」

再び黙り込んだ保に一瞬不安になる

「まさか、美月に何かあったんですか?!」

そう言う松田にバツが悪そうに視線を逸らす

「…………いえ、実は私もあれから口をきいて貰えないものですから」


「え…………?」


「………………」

保がゆっくりと溜め息をついた


「貴方はこのままでいいんですか?」

真っ直ぐこちらを見つめる瞳は、やはり美月に似ていると思う。

「彼女が連絡しないのには、彼女なりの決意か考えがあるのでしょう。捜して会うのは簡単なのですが、私も今は海外赴任中ですから…………」

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