その瞳をわたしに向けて
見れば確かに間違いなく剛平だった。
ガタッ!!
「みぃちゃんっ、どこいくの?!」
咄嗟に、座っていた席を立ち教室の出口に向かおうとした美月を、止める睦っちゃん
「あの、私ちょっと…………」
「もう授業始まるよ。どうしたの?」
「……………っ」
不安そうに顔を歪ませる美月に、睦っちゃんがゆっくりと近づいた
「みぃちゃん、この写メ昨日なんじゃない? ねっ。」
「うん、昨日のバイト帰りだから9時頃かなぁ確か。清宮さんもしかして知り合い?」
写メを見せてくれた友達がそう言った所で授業の始まるチャイムがなった
剛平が近くにいた。
それだけでドキドキした。
昨日、9時頃私は何してたんだっけ………?
……………会いたい、でも………
授業は全く集中出来なくて
二時間の後、一時間のお昼時間に学校を飛び出して駅に向かった。