その瞳をわたしに向けて
「なぁ松田、お前に聞きたい事があるんだが…………」
何となく聞き辛そうに言うが、すぐに口を閉じた常務
「?」
「まぁいい、お前一度うちに顔出さないか?春香も会いたがっているから」
「そうですね」
そう言えば子供が生まれたとか言ってたっけ
「お前の結婚の話で、こっちにも少し問題があってな。とりあえずそれはうちで話す事にするよ。」
問題……………?
**
「松田君、久しぶり。」
そこに居たのは久しぶりに見るが、スッカリお母さんの顔をして一歳の子供を抱いた杉村春香だった
子供は松田を見た途端ビャーンと泣き出した。