その瞳をわたしに向けて
週末の明日は美月も勿論仕事が入っている

「こっちに帰ってきて、暫くは挨拶回りだが、明日はちょっとヤボ用でな………」

「ヤボ用?」


「朝は美月と一緒に出るよ。」

新しい携番も交換して、これからはいつでも連絡が取れるんだけど………




「ねぇ………杉村常務達の結婚式の後、剛平名古屋にきてなかった?」

友達の撮った写真は確かに松田だった。
だだ、なぜあそこに居たのか聞いてみたかった。

「名古屋?」

「うん」

少し険しい表情を見せる松田

あれ? 違うの?


「友達が偶然駅で撮ったイケメンが、剛平に似てるから…………これ、剛平でしょ」


友達に送信して貰って録っておいた写メを松田に見せる


「……………俺だ。でも、ひどい顔だな」

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