その瞳をわたしに向けて
美月の母親?

呆気にとられる松田にその美月の母親はニッコリと笑顔を見せた

「初めまして、美月の母です。瑠璃ちゃんから今日会社に噂の剛平君が来るって聞いて…………」

噂の剛平君?瑠璃ちゃん?


「来ちゃった!!」



「「……………」」

「はっ……初めまして、松田剛平です。美月さんにはお世話になっております」

座ったまま、隣で座り見上げる夫人に挨拶をした。

社長と保は二人とも額に手を当て溜め息をつく

さっきの写真、かなり驚いた顔になっていたが…………


「あっ………!」

写メを撮ってから直ぐに着信音が鳴って、その夫人の携帯から騒がしい声が漏れる

『ママぁっどうゆうこと?! なんで剛平と一緒に写真撮ってるの?!って言うかそこどこ?!!』


隣にいるから分かる………美月だ

「なによぉ………仕事中は電話に出れないって言ってた癖にぃ………」

『ママっ!!』


「ふふっ……今日美っちゃん帰ってくるでしょ。剛平君も一緒にね。パパたちもいるから晩御飯はなに作ろうかしらぁ」


美月の母親………だよなぁ

と言うことは、清宮コンツェルの社長夫人?
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