その瞳をわたしに向けて
「えっ…………」
その代わりにゆっくりと、新しい指輪を嵌めてくれた
ダイヤモンドと一緒に、その中に2月の誕生石のアメジストが散りばめられたプラチナのエンゲージリング
その様子を固まったまま見つめる美月
「剛平……………?」
再度見上げると、優しい瞳で見つめ返す剛平
「美月、結婚しようか」
「……………うん」
大好きな彼の、その瞳の中に涙目をした
私の顔が映し出されていた
《Fin》