その瞳をわたしに向けて
そのまま、されるがまま溺れる様に彼に初めてを捧げた
そして、その朝…………天国から地獄へと落とされた
「なんでお前がここにいる?! まさか酔っ払った俺を襲いやがったのか?!」
美月の兄はやっぱり兄だった…………
私のバージンを返せ~~!!!
…………馬鹿な私
分かっていても、お酒を飲むと優しいその瞳をむけられて
「瑠璃子…………俺を慰めろ」
そう言って抱き締めてくれるあいつから離れる事が出来ない
たとえ、次の日には記憶がなく、毒を吐く奴に戻ると分かっていても…………
眠った彼が目を覚ます前に、シャワーを浴びて服を着る
それは彼の部屋だったり、私の部屋だったり。
「相変わらず汚ねぇなぁ、この部屋は」
「仕方無いでしょ、服の作成の締め切りがあるんだから。大体、貴方が勝手にここへ来たがったんだからっ」