その瞳をわたしに向けて

自分の部屋で服の作成作業をする私の部屋は、美月とルームシェアしてた時には彼女が片付けてくれたけど、今や無法地帯


決して片付けられない訳じゃないのだけど、作品が終わるまで片付けに手が回らない

「まずいお茶漬け、作ってくれ」


奴が記憶のない朝に私と一緒に居ることをどう思っているかは分からない

ただ、たまに私の部屋の時、朝何気に嫌味で出したインスタントのお茶漬けをこう言って食べるようになっていた


***


「岩槻様、申し訳ありません。どうしても呼べと言ってきかないものですから」


そこは少し前にオープンした会員制のbarfloor『Days』

「お酒飲めないクセになんでこんなとこにいるのよ…………」

支配人が、瑠璃子を保のいるBOXシートに案内する

酒に酔って項垂れている奴がいる


「瑠璃子ぉ…………」

ああ、またこの目だ………
何度見ても胸が騒がしくなる自分がいる


「どうしたの?なんかいつもと違うみたい」


隣に座ると、瑠璃子の肩に額をのせ瑠璃子を覆うように抱き付いてきた

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