その瞳をわたしに向けて




19時の瑠璃子との食事の待ち合わせ、会社から三つ駅行った瑠璃子の職場近くの店へ急いだ


「遅い」

グラスワイン片手にご立腹だ………

「ごめん、なかなか切りが付かなくて」

実際、30分の遅刻はいたい
瑠璃子はメニュー表を渡しながらふうんっと鼻をならした

「また、巨人兵?」

「…………今日は違う」


立花は今日も休みだった。
美月の仕事に立花のチェックや説明は、重要だったらしく資料作成のデータ入力にも一々時間がかかってしまう。

仕事の終了もほとんど出払っている営業でコメントを残し、机に置いてきたままでよかっただろうか……




ひとテーブルごとに個室のようにパーティションで仕切られてて、比較的女二人で静かに食事か楽しめるいつもの洋食屋


「さて、じゃあまず何があったか順をおって話して美月」

今日のお勧めメニューからお好みのハンバーグステーキをたのんで、
食後のコーヒー、ドルチェまで注文に入れた後一息つきグラスワインを飲み干した瑠璃子


もう、すでに何があったかと仮定しての言動だ


「…………」
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