そして星は流れて消えた

「このネクタイピン、ありがとう。本当にもらっていいのか」



「うん」



「じゃあ明日からつけるな」



「うん、嬉しい」


また、私の顔が赤らむのがわかった。



先生が好き。

そばにいたい。






「先生もう一度、ぎゅってしてほしい」



「わかった」








ああ。



先生の匂いがする。













ずっとこの匂い、体温にくるまれていれたら。






















もう少しだけ、このままでいさせて。

















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