そして星は流れて消えた
エピローグ

日曜の電車は混んでいて好きではない。

もともと人混みは好きではないので、車で移動することが多いが、駐車場がないと聞き俺はやむなく電車に乗った。

つり革に掴まり立っていると、目の前の若いカップルがいちゃつきだした。

俺は溜め息をついて、席の上の広告に目をやる。

目的地まであと30分。
窮屈に感じながらも、見たくもない広告にひたすら目をやり続けた。
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