そして星は流れて消えた
久し振りの休日。
最近は忙しくて、まともな休みがとれていなかった。

駅を降りると梅の花が開き始めていた。
もうすぐ春だなとしみじみと思う。

厚めの冬物コートを着てきたが、あつくなり脱いでしまった。
荷物になり、これは失敗したなと反省する。


道はこっちであっていたかな。

駅から真っ直ぐ5分歩くと着くと言っていたが、もう5分以上歩いた気がする。

市役所、この辺だったはずなんだが…

それからさらに5分歩くと、右手に市役所らしき建物が見えた。

"あいつ"、5分だっていってたくせに。

俺は少し怒りながら、市役所に足を踏み入れた。
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