可愛いあの子


こいつは言い出したら聞かないから仕方なく俺も水本ありすを見に行くことにした。


『ほら!あそこにいるのが水本だよ!』



「……は?」


『可愛いだろ!?』



…いや、これはイメチェンて言うのか?


どう見ても変わりすぎなんだが…



水本の前髪は短くなって顔は見えるし、周りに対してニコニコしてる。


その短くなった髪から見える顔は前の面影もなく別人だった…


「あれは、水本じゃないだろ」


『いや、水本だって!』


…俺は水本の顔を見た事がある。




お世辞にでも可愛いとは言えなく目も一重で腫れぼったいまぶたをしていた。

しかも、唇は薄くて綺麗とは言えなかった






だが、俺達の視線の先に居る女は綺麗な二重でまぶたもはれぼったくなくて、唇の形だって綺麗だった。
< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop