可愛いあの子


確かに化粧で一重が二重になる事はあるだろうが、唇の形は化粧では変えられないだろう。あれは整形レベル…



待てよ。


……整形したのか?


『いやぁ〜こんなに水本が可愛いなら俺はもっと前から水本と話しとけばよかった!』


なんて言ってる純平を無視し、俺は水本の元へと向かって行った。


すると、水本は俺の存在に気付いた。


『どうしたの?神野くん』


声はどこからどう聞いても水本だ。


「メイクだけでこんなに変わるのか?」


『えっ?』

とぼけた声でそう言ってきた水本に俺は少しイラつきながらもまた言った。


「メイクしてるんだろ?顔が全然違う。それとも整形したのか?」


『ちょっと神野!失礼じゃない?!』


周りの奴がうるさいけど、それを無視し


「前見た時はそんな顔じゃなかった」


『あぁ、そっか。神野くんは前の私の顔を見た事あるんだったね…』


『でもね…、整形でもメイクでも何でもないんだよ?』


そう言うと水本は立ち上がって、

俺とすれ違う時に…







『貴方の大好きな人、最近消えたでしょ?ふふ』




そう言うと水本は人混みに消えてった…
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