可愛いあの子


純平は無理矢理、おれの口に真っ赤なキャンディーを入れてきた。


「っ!?」



『おー、どんな味だ?』


「………」


『かける?』



「おぇ…」




俺は我慢出来なくなり、吐いてしまった。


『ちょ!?かける、大丈夫か!?』



なんだよこのキャンディー。


この味…鉄みたいな味だ。


例えるなら、まさしく…




血…






血出できたキャンディーみたいだ。

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